セレブPCって
8000万円(!)のセレブPCなんだそうだけど、なんだかなぁ…
スペックを見ると、突っ込みどころ満載。
CPUはXeonやCore2 Quadとかハイエンドに走るということも、モバイル用の低消費電力版で静音化に走ることもなく、ごくありふれたデスクトップ用Core2 Duo。
マザーはグラフィック機能付き(つまりグラフィックカードを付けなくていい廉価版PC向け)チップセットG31採用。インテルCPU用マザーとしては安い部類に入ります。
あれ、CPUがE6850だとFSB1333MHzだから、本来はG31は対応してないんじゃないの?いいのか?そんな高級PCに上級自作ユーザー向けのベンダー独自機能に依存しちゃうなんて。なんで素直にX38やP35チップセット採用マザーを使わないのだろう?
(ついでにいうと、個人的には、ASUSよりSUPERMICROの方が高級感があると思う)
CPUクーラーも標準品だし。静かでよく冷えるCPUクーラー(それでも1万円しないぞ)使うとか、いっそのこと、アルミより熱伝導率の高い銀製(それでも8千万の予算には入るだろうし、入らなかったら値上げすればいい。これはそういうことができる商品だろう)にするとかはないのか?
ハードディスクは1TBのが1台。SSDにして起動を速くするとか4台でRAID10組んで、いや、いっそのことサーバー用高性能RAIDコントローラーでホットスペア付きRAID5にするとかもなし。
マウス、キーボード、ディスプレイも特注品ではなく市販品。
これのどの辺が
そして自分達が最も納得のいく形でなんだろう?
素材、デザイン、ネジ一本に至るまで
こだわりにこだわりぬいた製品。
それとも、その程度のこだわり(そして、その前提となる知識)しか持ってない人間が作ったのだろうか?
それに、
F1の世界やかつてのミリタリーデバイスにって、プラチナや金をダイヤで飾ったのもののどこが「全く無駄のない 機能美」なんだろう?
見られる全く無駄のない 機能美に満ちた
見る者全てを魅了する美しさ。
この素材の解説を見てもPCと全然関係ないし。
ラックマウントサーバーの無骨な筐体の方が「全く無駄のない 機能美」にはふさわしいと思う。
まあ、なにが機能美かは個人の美意識にもよると思うが。
つまりは、「セレブ御用達」を目指しながら、中身はその辺の十数万円クラスのショップブランドPCと一緒ですね。つまり筐体が高いだけの代物。
発送としてはこれと一緒だな。
だいたい、PCなんて3年もすれば陳腐化しちゃうんだから、そんなに金かけてもしょうがないと思うのだが…
定期的に中身をグレードアップしてくれるというのなら話は別だが。
しかし、これの最大のツッコミどころは、これだけの金額のものをWebで注文をとろうとしてることだと思う。
注文ページはまだ稼働してないようだが。
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