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2007年8月19日 (日)

この笑いは残酷?同情?それとも…

倉田ジュリ「おサケの星座」という同人誌を読んだ。大酒飲みの女性二人が主人公のコメディ4コマだ。
作者は、2005年1月31日に他界している。

この同人誌は、作者が亡くなる前に雑誌に連載していた漫画を、作者の友人が出版社の許可を得て、同人誌にまとめた物だ。

作者がなくなる数ヶ月前にコミケ用に書いたフリーペーパーが掲載されていたのだが、それを読んだら、思わずフッと笑ってしまった。
自分がガンであり、これが最後のコミケになるだろう事が書かれていたのにもかかわらず。

本人をよく知る人たちからすると、笑うなんて許されるべき事ではないだろう。
笑ったことについては、自分でも非道いことをしたと思う。

でもなぜ笑ったんだろう?
自分が長くないということが、あまりにもあっけらかんと書かれてたから?
本編の漫画の内容があまりにもお気楽すぎて、死に至る病と闘っている人間が描いたとは思えなかったから?
書いた本人が、周囲に心配をかけまいと思いつつも、死の恐怖から逃れるために余命幾ばくもないことをカミングアウトしたことに対して、笑ってやらなきゃ本人が救われないと感じたから?

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