「読み逃げ」に抵抗感を持つユーザーが多いだって?
SNSの「読み逃げ」、気にするのは多数派ではないらしいが、BroadBand Watchの記事によると、「SNSの不満な点については44.7%のユーザーが「日記コメント等に記入しなければならないという気持ちになる」と回答し、いわゆる「読み逃げ」に対して抵抗感を持つユーザーが多く見られた。」だそうだ。
もの凄く不自然に思えたので、元になったgooリサーチの調査結果を見てみた。
まず、有効回答者が2,186名。そのうちSNSを利用しているのが【図1-1】を見ると合計で28.8%。【図1-2】でn=630とあるので630名だ。
【図4-1】では、その中で「不満がある」5.6%、「大いに不満だ」0.5%合わせて6.1%がSNSに不満を持っていることになる。
で、【図4-3】 SNSサイトの不満な点(n=38)で「日記コメント等に記入しなければならないという気持ちになる」に解答したのが44.7%ということなのだ。
ここできちんと数字を追っていくと、【図4-3】 に(n=38)とあるように、SNSを利用している630人のうち、不満を持っているのが38人、その38人の44.7%が「日記コメント等に記入しなければならないという気持ちになる」に過ぎないことがわかる。その人数を計算すると17人だ。630人に対する割合は2.7%になる。
ついでにいうと、この17人は「日記コメント等に記入しなければならないという気持ちになる」に過ぎない。この「日記コメント等」が自分のものか他人のものかはここからは読み取れない。
つまり、「読み逃げ」に「抵抗感を持つユーザーが多く見られた」というのはBroadBand Watchの記者のミスリーディングであろう。
をひをひ、しっかりしてをくれ。
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