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2007年4月 8日 (日)

総務省、電波の危険性なしとの見解

izaによると、電子レンジや携帯電話から発する「電波」の危険性について総務省の委員会が3月、人体への影響を否定する報告書をまとめたそうだ。

まあ、これは妥当な結論であろう。電子レンジに使うマイクロ波を非常に強力にして、人間に照射すれば危険だろうが、そうでもなければ、電波が健康被害をもたらしメカニズムは知られていない。
わざわざ「電波」といってるのは、「電磁波」だと、健康への影響が判っているガンマ線、X線、紫外線も含まれてしまうからであろう。

ところで、

こうした国などの見解に批判的な声もある。
 「各国の調査研究では健康被害がないとは完全に立証し切ってはいない。『疑わしきは回避せよ』という姿勢が大切。リスクが確認できないから、手を打たないというのはおかしい」。こう語るのは、電磁波問題市民研究会事務局長の大久保貞利さん。
とのことなんだけど、それって、国に悪魔の証明をしろということになるのだが。

実際問題、「ないこと」の証明は大変だ。見つからないのは本当にないからなのか、探し方が悪いから見つからないだけなのか、両方考えられるからだ。
だから「あること」、もしくは新しいことを主張する方がそれを証明するのが科学の常識なのだ。

いままで、さんざんこの手の研究をやって来たのにそれらしき結果が出てこないというのは、電波の健康への影響がなきに等しいからではないのか。完全にないとは言い切れないが、あったとしても、微々たるものだから、様々な研究でも見つからないのではないか。
例えば、関東地方にテレビの電波を半世紀にわたって送り続けている東京タワーの周辺住民や、近隣で働いている人に健康被害が出てるとかいう話は聞いたことないし。
少なくとも、たばこの肺ガンへの影響や、塩の高血圧の影響程ではないであろうし、その程度の影響ならば気にすることはないだろう。もっと別の健康被害を及ぼすものを気にするべきだ。

こんな人がいるから、

情報通信研究機構の渡邊さんは「科学的には安全といえる状況だが、国民全体が安心するには到底いたっていないのが現状だ。今後も研究を進め、最新の実験結果を公開して、理解を広めていかなくてはならない」と話している。
ということになるのだろう。

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