« mixiの「読み逃げ」? | トップページ | まとめてさらし首 »

2007年3月24日 (土)

なんでこんな記事を書くかな

Impress Watchに山田祥平のRe:config.sysという連載記事があるのだが、ちょっと気になった部分があるのでツッコミを入れてみる。

ただ、そんなことができるようになっても、XGA(1,024×768ドット)程度の解像度を決め打ちしているWebが多く、ブラウズは悲惨だ。
このBlogのアクセス解析を見ると、今のところ画面解像度で一番多いのが、このXGAで約4割。次に多いのがSXGA(1,280×1024ドット)で約3割だ。 一般に、画面の縦スクロールは気にしなくても、横スクロールはかなり不便に感じる人が多い。

だからといって、ブラウザの横幅が1000ピクセルを仮定してWebサイトをデザインしてはいけない。少なくない人がブラウザの横に「お気に入り」を表示させているからだ。mixiでも横1000ピクセルの画面デザインになったらかなり不評だったことがあったし、自分が手がけたWebコンテンツでもこれを指摘され、修正を要求されたことがある。
一般に、Webサイトは横800ピクセルを目安としてデザインするのが安全だ。

では、サーバーサイドスクリプトなり、JavaScriptなりで画面サイズの合わせてはどうかというと、こんどはそれを開発し、テストする手間が発生する。個人で運営しているサイトなら、手間は単なる手間でしかない。
しかし、Webサイトの作成を外部に発注すると、手間=コストである。
そうなると、コストをかけた分の効果が得られるかどうかが問題となる。
もし、その効果がコストに見合わないとなると、そういう機能を載せるのは見送られるだろう。

ブラウザが現在のスケーリングを理解して、それに応じて画像サイズを拡大縮小して表示すればよさそうなものだが、
はっきり言って、縮小はともかく、画像の拡大は全く無茶な話だ。ジャギーがでてかなり汚くなる。ならば、最初から大きい画像を作っておいて、それをブラウザ側で縮小すればいいのではないかというと、今度は画像の容量が大きくなる。ブロードバンド環境では問題ないかもしれないが、ナローバンド環境ならデータ転送に時間がかかってしまい、かえって不評である可能性も考えるべきだ。
それ以前に、これからのことを考えて、Webページをデザインするべきだと思う。
では、これからはどうなるというのだ?XGAやSXGAが少数派になるのはいつ頃のことだと考えてるのだ? Webサイトは機会を見てリニューアルすることも可能だ。だからこそ、今後のことより今の状況に合わせてWebサイトを作り、今後のことはリニューアルするときに考えれば良いではないか。だいたい、今後のことを考えるといっても、変化の激しいIT業界では2年先にどんな技術が出てくるかの予想なんて無理だ。だから、せいぜいリニューアルしやすいようにWebサイトを構築するという程度のことしか出来ないだろう。
デザイン的におしゃれなページであるほど、読む側の事情をまったく無視しているのは腹立たしい。
まあ、たしかに見る人間のことを全く考えていないようなWebサイトも存在するのだが、大多数のサイトはどういう層をターゲットとするかを決め、それに基づいてユーザーの環境を想定し、その環境の最大公約数的なデザインにする。 だから、最大公約数的な環境から外れた環境でWebページを見るとデザイン的に少しおかしくなってしまう。

この人の問題は、今回だけに限らず、こういう事情を考慮しないで理想論ばかり並べ立てることだな。
だれだ、こんなのに原稿頼んだヤツは!!

|

« mixiの「読み逃げ」? | トップページ | まとめてさらし首 »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: なんでこんな記事を書くかな:

« mixiの「読み逃げ」? | トップページ | まとめてさらし首 »