ゴールとはあさっての方向を見てるような
CNET Japanに「使いやすく」「望まれる」ものを作ることがわれわれのゴール--Windows開発責任者っていうインタビュー記事が掲載された。
われわれは、可能なものの中から、お客様が使いやすく、望んでいるものを考えて作りだし、それを購入しやすい形で提供することに注力します。それなら、まず値下げしてくれ。あれだけ数が出るのなら、今の1/3くらいの値段にしても、利益が出るんじゃないの。
だいたい、バルマーCEOが「Windows Vistaのサービスパックを待つのは不要」って言ったけど、それに対して、多くのブロガーが必要だと表明してる。そもそも、バルマーCEOがこんなことを言い出したのは、多くの企業がVista導入に慎重姿勢を見せてるからなんだけど、企業が出たばかりのOSの導入になるのは当たり前。導入したシステムに不具合が出て、業務に支障が出たら目も当てられない。
こんな基本的なことも判らなくって、ユーザーに望まれるものを作るなんて無謀じゃないか?
ところでバルマーCEO曰く
新製品には多くの機能が搭載されているが、多くのユーザーはすべての機能を使いこなしてはいないだろう。15%から20%か、それよりも少ないかもしれない。だがわれわれのベータ版を通したフィールドテストでは、新機能が追加されたことでユーザーは以前にも増してそれらの機能をちゃんと利用するようになったとのことだけど、ユーザーが新機能をちゃんと利用するようになっても15~20%しか機能をつかってないってこと?それって、色々機能を含めたところで、ユーザーは持て余してるだけじゃないの。
これも、実際のユーザーと、MSが考えているユーザー像との間に大きな乖離があるからなんだろうな。
その一方で、退職が決定しているMS幹部オールチン氏が
顧客が何を必要としているかをMicrosoftは分かっていないとか、
もし自分がMicrosoftの社員でなければ、Macを買っているなどと言っていたそうじゃないか。なぜ、彼のことばを真摯に受け止めなかったのだ?
実はMSは、ユーザーの声を集めることに熱心だ。しかし、なぜMSはユーザーが本当に望むものが理解できないのだろうか?
こんなジョークがある。
ある科学者がノミに「跳べ」と命令した。すると、ノミはジャンプした。
そこで、科学者は、ノミの足を一本もぎ取り、「跳べ」と命令した。やはり、ノミはジャンプした。
さらに、科学者は、ノミの足をもぎ取り、「跳べ」と命令し、ノミがジャンプするということを繰り返したが、科学者がノミの最後の足をもぎ取ると、「跳べ」と命令しても、ノミはジャンプしなかった。結論:ノミの耳は足にある。
MSが「ユーザーの声を聞いた」と声高に叫ぶのを聞くと、このジョークを思い出す。
| 固定リンク
「マイクロソフト」カテゴリの記事
- アメリカでWindowsXP販売終了撤回の署名運動(2008.01.15)
- マザーボードを交換したけど(2007.12.14)
- それだと誰も幸せになれないのでは?(2007.10.03)
- MSへの制裁金は800億(2007.09.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
だからこそ、VistaはXPほどは売れていないなんて報道が出てくるんでしょうね。
SPは月例で出てくるパッチじゃなくて、OSがリリースされてしばらくしてから出てくる、パッチをまとめて適用するやつの事ですね。
Vistaのも、既に計画が出てるそうですが。
投稿: ぽじとろん | 2007年3月12日 (月) 00時13分
全くもっておっしゃる通りですね。
Vistaって発売した時点で既にSP出てたんじゃなかったっけ?
あと、「サービスパック」っていう名称も傲慢ですよねえ。
中身のまま「バグフィックスパッチ」って言えば良いのに。
投稿: killerqueen | 2007年3月10日 (土) 11時26分