「大航海時代Online」で歴史の授業
ITMediaの記事によると、高専の歴史の授業に「大航海時代Online」を導入する実験が行われたそうである。
このゲームは知らないのだが、シミュレーション性はどんなものだろう?
歴史の授業に使えるほどのものであるのだろうか?
シミュレーションゲームについて、「客観的な資料に裏付けられたゲームデザイナーの主観」という表現がある。
シミュレーションであることは、現実に対応するモデルになっていることである。
しかし、扱う対象が人間の集団である以上、どこかで抽象化を行わなくてはならない。
そこで、対象の特徴をよく表す事項を見いだし、それがうまく再現できるように、ゲームシステムをデザインするのだ。
多くのボードシミュレーションゲームには、「デザイナーズノート」というものがルールブックの巻末に記載されている。これはゲームデザイナーが、何に着目してそのゲームを開発したかが書かれている。
つまり、「デザイナーの主観」の解説なのだ。
別の見方をすれば、デザイナーズノートには、ゲームシステムと現実の対応が書かれているわけだ。
だからこそ、入念なリサーチをしてデザインされたゲームをやり、デザイナーズノートをきちんと読めば、シミュレートする対象についての理解が深まる筈なのだが…
ただ、いい加減に作られたゲームなら、プレーヤーが当時の状況を誤解する危険性も考えられるのだが、その辺はきちんとチェックした上で授業に導入したのだろうか?
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