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2006年5月 2日 (火)

トンデモな侵入者vs.間抜けなアメリカ軍

ITMediaの記事に「UFO求め、米軍システムに侵入したハッカー」というのがあったのだが、内容を見てみると…

米国にとって、“彼”は「史上最大の軍コンピュータへのハッキング」を起こし、国家安全を脅かした非常に危険な人物だ。

かなり、凄そうな人のように思われます。
だがブライトン・ゲリー・マッキノン氏は、自分は異星人やUFOが存在するのか解明しようとした普通のコンピュータオタクだと言う。

何か、雲行きが怪しくなってきました。
 
同氏がハッキングに興味を持ったきっかけとは大違いだ――そのきっかけとは、軍の中央コンピュータに侵入し、第三次世界大戦を引き起こしかけた10代の少年を描いた映画だった。

あの映画を見たのね。
それから10年後、マッキノン氏は「The Hacker's Handbook」という本から得た情報で武装して、調査を開始した。

そんな本、見てたのか?ハッカーやクラッカーというよりはスクリプト小僧と言った方が正しいかも。
「主な目的は、UFOや隠されたテクノロジーの情報を見つけることだった」と同氏は語り、損害を与えるつもりはなかったと主張する。「政府が公表しようとしないものを見つけたかったんだ」

あの映画がどんな展開になったのか憶えていないのだろうか?主人公の少年の侵入がきっかけで、第3次世界大戦勃発直前という大事になり、主人公はスパイとしてFBIやCIAに追われる羽目になったんだぞ。
全くの初心者だったが、侵入は簡単だったと同氏は語る。同氏は「Solo」というハッカーネームを使って、米国の多くの上位セキュリティシステムが安全でないMicrosoft Windowsを使っており、パスワード保護もまったくないことを発見した。

こんなのに侵入される方もされる方だ。
マッキノン氏は「Disclosure Project」と呼ばれるグループに偶然遭遇したという。このグループは、地球外生命体から入手したテクノロジーが実在すると主張する高官の専門家証言を持っていた。

 あるNASAの科学者は、ジョンソン宇宙センターには、高解像度の衛星画像からエアブラシでUFOを消した施設があると報告していた。そこで同氏はその施設に侵入した。


よくあるUFO話です。しかし、本当にNASAの科学者か?単にNASAで働いてただけというオチではないのか?
 「わたしはもうテロリストのように扱われている。米軍の公式パンフレットにも載っているんだ。21世紀のテロと戦うためのガイドに」(同氏)

動機などいくらでもでっち上げて言い張ることが可能なことをお忘れなく。動機はどうあれ、アメリカの国家機密を扱うコンピューターに不正侵入し、国家機密事項にアクセスしたという事実が重要。

しかし、本当にどっちもどっちとしか言いようのない話だな。

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