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2006年2月13日 (月)

今度はメモリのせいにするんですか…

ITMediaに「Windows Vistaの信頼性はUNIX並に?」というコラムが掲載された。その記事によると

それは、Microsoftは今調べているドライバの問題から、Windows XPのシステム・アプリケーションのクラッシュの主な原因がメモリの欠陥にあることを知ったからだ。この問題を修正すれば、ECC対応ハードで実行されるWindows Vistaの信頼性は大幅に改善されるはずだとエンダールは言う。
ということだそうである。
ただ、これは、コラムの著者が聞いた話ということなので、MSの正式な見解ではないかもしれないが、これもちょっと無理がある話だと思う。

確かに一般のPCにはECC付きメモリは採用されてはいない。しかし、XeonやOpteronでデュアルプロセッサー搭載のワークステーションやエントリーレベルのサーバー機ですらECC付きメモリは当たり前である。

つまり、「ECC付きメモリにすれば信頼性が向上する」と言われても、サーバー機やデュアルプロセッサー搭載ワークステーションについていえば「それは既にやっている」という答えしか帰ってこないであろう。

それともこれは日本だけの話で、アメリカだとこれらのマシンもNon ECCメモリで動いているというのだろうか?

少なくとも、Non ECCメモリに対応したXeonやOpteronのシステムがあるという話を聞いたことがない。

また、自分がWindows2000/XPをNon ECCメモリのPCで動かしても、青画面は滅多に出なくなっていて、十分安定していると感じられる。

私が自宅で使っているメインマシンは、以前はデュアルAthlon MPにRegisterd ECCメモリを1.5GB搭載していたが、今ではAthlon64 X2にNon ECCメモリ1GB搭載になった。OSは共にWindowsXP Pro SP2である。しかし、現在のシステムがAthlon MPより不安定になったという感じは全然ない。

そういうことから考えると、Windowsの信頼性がUXIXより低いと言うことを、MSは今度はメモリのせいにしているだけとしか思えない。

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