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2006年2月15日 (水)

映画「ベニスに死す」

DVDが¥980だったので買ってきました。
年老いた作曲家が、静養先のベニス見かけた美少年に魅了される(しかし、彼を見てるだけというある意味ストーカー的でもある)耽美的なストーリー。
トーマス・マンの原作だそうですが、原作では主人公は小説家なのだそうです。しかし、マンは、作曲家・指揮者のグスタフ・マーラーを主人公のモデルにしたと言われています。

そういうこともあり、この映画では、マーラーの交響曲第5番の第4楽章アダージェットが音楽として使われています。クレジットを見ると、交響曲第3番も使われているのですが、私自身、マーラーの3番はあまり聴かないので、あそこのシーンで流れてた曲かな?と言う程度の認識です(オーケストラをバックに独唱があったようなので、第4楽章でしょうか?この楽章のテキストはニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」より「夜の歌」の筈)。

おまけ映像では、1911年のベニスを再現すると言ってましたが、この年はマーラーの没年です。
また、作品内でも、主人公のファーストネームがグスタフであること、心臓が悪いこと(マーラーは心臓病を患っていた)、娘が死んだような描写もあることなど、主人公とマーラーの相似を思わせる描写もいくつか見いだせます。

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